価値観
昔の詩人だか作家の言葉にこういう文章がある。
「最愛の人を手に入れる事は最良である。
最愛の人を失う事はその次に良い事である。」
なる程なぁと思うゎ。 確かに物事は表裏一体のモノの方が、より面白味があるかも知れない。
勝ちが決まっていることをやっても ただつまらないし、虚しいだけだろう。
こんな言葉もある。
「人生は総じて楽しい。
スパイス(刺激)として苦しみを少々。」
これは映画「死に花」からの一節だ。なかなか小憎いセリフである。
マイナス要因があって、初めて 感慨を得られるモノがあると思う。 それは勿論 人それぞれの価値観があってこそのものだが。
前者の方は察するに、恋人に対するものであろうと考えられるが、まだまだ達観の域に 爪の先ほども近づいていない私には受け入れ難い。
苦しみも、喉元過ぎれば熱さ忘るる のだろうけれども、未だ喉元にさしかかったばかりで リアリティはない。 むしろ、先が読めれば それほどつまらない事もないだろう。
今年に入ってから、私は1日に一個の「自分の為になるノルマ」をつけている。 何でもいい。 足りないところを補う事や、能力を伸ばす事でもいい。 今のところは七割くらいの達成率か。 んん、ぼちぼちと 捉えておこう。
哲学書を読むときに注意しなければいけないことは「あくまでもその著者の考えだ」ということを頭に置いて読む事。 でなければ、物事を吟味しないで取り込み、さも 自分の意見の様に吹聴する どこぞのコメンテーターの様になってしまう。
共感は大いに結構だが、自分の考えも入れて欲しい。
本を読む事が、自分を膨らます事ではない。 取り込んで アレンジして吐き出してこそ 読んだと言えよう。
あなたは大丈夫ですか?