価値観

d708b2005-07-30


昔の詩人だか作家の言葉にこういう文章がある。

最愛の人を手に入れる事は最良である。


最愛の人を失う事はその次に良い事である。

なる程なぁと思うゎ。 確かに物事は表裏一体のモノの方が、より面白味があるかも知れない。

勝ちが決まっていることをやっても ただつまらないし、虚しいだけだろう。

こんな言葉もある。

人生は総じて楽しい。
スパイス(刺激)として苦しみを少々。

これは映画「死に花」からの一節だ。なかなか小憎いセリフである。

マイナス要因があって、初めて 感慨を得られるモノがあると思う。 それは勿論 人それぞれの価値観があってこそのものだが。

前者の方は察するに、恋人に対するものであろうと考えられるが、まだまだ達観の域に 爪の先ほども近づいていない私には受け入れ難い。

苦しみも、喉元過ぎれば熱さ忘るる のだろうけれども、未だ喉元にさしかかったばかりで リアリティはない。 むしろ、先が読めれば それほどつまらない事もないだろう。

今年に入ってから、私は1日に一個の「自分の為になるノルマ」をつけている。 何でもいい。 足りないところを補う事や、能力を伸ばす事でもいい。 今のところは七割くらいの達成率か。 んん、ぼちぼちと 捉えておこう。

哲学書を読むときに注意しなければいけないことは「あくまでもその著者の考えだ」ということを頭に置いて読む事。 でなければ、物事を吟味しないで取り込み、さも 自分の意見の様に吹聴する どこぞのコメンテーターの様になってしまう。
共感は大いに結構だが、自分の考えも入れて欲しい。
本を読む事が、自分を膨らます事ではない。 取り込んで アレンジして吐き出してこそ 読んだと言えよう。


あなたは大丈夫ですか?