ひっくり返っている黒金魚の墨汁。

どう考えても、健康上の都合のようだ。 明らかにbad condition。 今、墨汁の脳裏には 走馬灯のように思い出が流れてるのだろう。

少しばかり、カルキ抜きの待ち が少ない様にも思われたが、致し方ない。 汚い水の中で死ぬよりはマシだろう。

そっと キレイな水で満ちた水槽に 墨汁を入れる。

生き物について、とんと疎い私は 見守るしか術がない。

そのまま静観し、夜になる頃には 墨汁は ちゃっかりと元に戻りました。あんなに弱々しかった動きも、今はバリバリ。 早急な対応が生死を分けたんですな。

……息子よ、君の行動には パパは辟易しています。
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