スカンクキャベツ。

えー、皆さんに今日ご紹介したいのは「スカンクキャベツの恐怖」です。絵本「エルマーとりゅう」シリーズで出てくるらしいんで、調べてみました。(あ、因みにその絵本は読んだことは無いんです。ただ、その単語が気になっただけなんで。)
  聴きなれない植物のスカンクキャベツ(座禅草)。サトイモ科の多年草。東アジアと北米で見られるみたい。赤茶の仏炎苞と呼ばれる、花軸を包み込み守る役割をもつ葉があり、その姿が座禅をした僧を連想させたらしい。 夏場にはサトイモそっくりの葉の伸び方。 でも、凄いのが春先の時期。細胞熱だかなんだかで、開花時には20度くらいの熱を放つらしいのよ。すげー。 だから、周りの雪も溶かしちゃう。植物の熱なんて、気にしたこともなかったけども、ここまで温度が高いのは稀らしいんですね。なんか、努力してるスカンクキャベツ君。 んで、なぜ「スカンク」なのかっていうと、開花時に発熱と同時に異臭を放つらしいからなんですわ。 「キャベツ」は見た目の雰囲気で。だって、サトイモ科ですからね
。 (ちなみに、昔の人は「キャベツ」を「キャべジ」って言ってた気がするんですが、どうでしょう?あ、いなかったですか。そうですか。)
んで、このスカンク君のアグレッシブさは、放熱や異臭だけにとどまらない。
そこら辺に生えているんで、放牧した羊や牛、馬などの哺乳類(勿論人間も)が口に入れる場合があるらしいんだけど、妊娠状態でスカンク君を食べちゃうと、世にも恐ろしい一つ目の子供が生まれちゃうらしいんですね。こえーよ、スカンク君。恐ろしいよスカンク君。詳細はこちら↓
 http://web-mcb.agr.ehime-u.ac.jp/tradition/plant-toxin01.htm 
んで、この一つ目の胎児は、困ったことに、産まれずに母体の中で成長しつづけるらしいんです。 まじでおっかねえよ。怖すぎる。


多分、日本とかでも生えてた(もしくは生えてる)時期があって、飢饉の時とかに、妊婦も口に入れた時があったかも知れない。結果、一つ目の胎児は成長しつづけて、帝王切開して産ま
れたりしたんじゃないかなと思う。勿論、脳の機能で致命的な欠落があるみたいだから、生存は不可能(と言われている)。 例えばさ、12ヶ月とか13ヶ月とか母体にいた状態で、結構な重さにまで成長するとおもうんですけど、それを然るべき手段で出産したときに、見た目は完全に妖怪なわけで。 当然、噂になったりとかして、現在語り継がれている妖怪とかのモデルになってるのかもしれないじゃないですか。または、ミイラとかでさ。 火の無いところに煙は立たないと申しますから。 話がまたもや逸れてしまうけれど、伝記や伝説、神話の類には必ずモデルはあると思うのが自然ですから、世の中にはこういった話がチラホラあるんじゃないかと思うんですね。

それにしても、スカンクキャベツ君。凄いよね。 こんな植物を朗らかな絵本の中に登場させている、「エルマー」シリーズ。 何が凄いって、作者が凄いかもよ。 まぁ、知らなかっただけかも知んないけどね。
では。  再見。